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2011年7月3日日曜日

ウーファー(バックロードホーン)の設計(2)

ウーファーユニットの選択をまずしなければなりません。

ネットで中古市場を調査した結果は以下のとおりです。

1)ハイファイ堂、オーディオユニオン、サウンドハイツ、PROSHOP A&P等で合計29台の製品を検索しました。 
いずれも25cm~38cmのウーファーユニットです。

2)国産はフォステクスとコーラル、YL音響の3社、3製品でした。

3)外国製が残りでJBLが最も多く、12製品、次にALTECで、GAUSSやエレクトロボイスなどでした。

4)価格と、製品の仕様が判るかどうかなどから、フォステクスFW305を選択し、実は昨日土曜日の昼前に発注したところ、本日の午前に宅急便で入手できました。

バックロードホーンの設計に入ります。

長岡鉄男先生の著書、オリジナルスピーカー設計術【基礎知識編】の31頁にスロートと空気室の設計方法が述べられています。

fx:ユニットの前方とホーンからの音の交差点(Hz)
Va:空気室内容量(l リッター)
So:スロート断面積(cm2) の時
fx=10×So÷Va

ただし、Vaは0.07a2~0.3a2、またfxは100hz~300hzの間が好ましいと記載されています。

長岡設計の中でも大型(20cm×1、2本)を調べてみると以下のようにです。

設計No. Va(l) So(cm2)  fx(hz) スピーカユニット
D-57  8.1 168        207 20cm1本
D-55  6.7 170   250 20cm1本
D-77  17  363   214 20cm2本

となっています。

FW305の場合の設計を行ってみます。
まずこのスピーカは20cmとは違い口径だけでなく、高さもかなりあります。120.5mmあるので余裕を見て空気室の奥行きは13cmとします。
横幅は一応45cmに、また30cmのスピーカーをとめるバッフル板を高さ40cmとして空気室の容量を計算すると;
Va=45×13×40=23,400cm2=23,4lとなりかなり大きいです。

長岡先生の本にも、空気室が大きい場合は、例えばその大きさがバスレフや密閉箱の推奨サイズに近ずくと、ほとんど制動がかからなくなる、と指摘があります。

従って、空気室のサイズをせめてD-77並みにしようと思い以下を実施する前提で再計算します。

対策ー1 全面バッフルを二重にし奥行きを2cm減らす(厚さ2cmの板を使用する前提です)
対策ー2 空気室の深さを2cm角材2本で合計4cm減らす。

この結果
Va=45×(13-2)×(40-2×2)=17.8l となった。
fx=10×So÷Va=209hz となり、ほぼD-77と同様の設計となります。

D-77は20cmフルレンジ2本の設計であり、その2本の等価的直径は20×√2=28cmなのでほぼ同じ条件かと思います。

次は音頭の設計と板取りを決めて報告したいと思っています。


なお、以下は自宅マンションで満開の紫陽花です。  大変きれいですがなんでこんなに暑いのでしょうね?
これから大変な木工作業が必要なのに!




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