カウンター

2011年10月30日日曜日

ウッドホーンの製作(12)

スロートアダプターが予想より簡単につくれそうなのに気を良くして昨日から、今日にかけて4-5時間で、板-①と板-②の加工を終えて、板-②をウッドホーンに仮固定をしてみました。

どう固定しようか、接着剤では弱すぎそうだと考えていたのですが、結局木螺子を使う事にしました。 当面、隙間はラバーか何かを、東急ハンズで見つけて使ってみて、全体に問題なければ接着することにします。


仮装着してみると、意外にしっかりした感じで、完成が現実的になってきたなと感じます。



ホーンに板-②をとりつけ、前に左側、板-①と、もう一つのホーン用の板-②を置いた写真です。

この板-①(スロートアダプター)の裏面にドライバーユニットを取り付け(BMS4592はM6ボルト3本のはず)、前面を後ろのホーンに合わせて使用します。

BMS4592は、Assistanceaudioという、BMSの米国販売代理店に輸入代行業者経由発注手続きをしている最中です。http://www.assistanceaudio.com/assistance_audio_bms.html

本当はドイツに直接発注するほうが、良いのでしょうがドイツでEU建てで輸入代行をしてくれる業者が簡単に判らなかったので米国経由とします。

それにしても、DACがあると、ユーチューブからそのまま、PC上に画面を映しながら、音楽も聞けてしまうのですね。  

Whitney HoustonのLive in SouthAfrica 1994という2時間ものマンデラさんも出てきますが、大変すばらしく、ホーンが出来てからあらためて聞いてみたいですね。  

PCでお気に入りに入れるといつでも聞けるから。

さて、完成までに残る事は、

①ネットワークの完成(片CHのコイルを巻くこと+CとRの調達)
②ドライバーユニット調達とセッティング

でしょうか。  

ウーファーの上にどう固定するか、地震があった時にも落ちないように、安全を保つ為にどう固定するか。

次は、マルチアンプに向かうか、あるいは義弟がやっている5.1CHに行くか、少し考えてみます。

こういう、計画の段階が一番楽しいんですよね。

2011年10月29日土曜日

ウッドホーンの製作(11)~スロートアダプター~

ウッドホーンのドライバーユニットはBMS4592NDを使用します。
2インチの丸い穴から出てくる音を、四角に音道の変換をして、ウッドホーンに繋ぐ部分をスロートアダプターと呼びます。

部品としては; ① ○ → □ の変換 と、これをウッドホーンに取り付ける、 ②受け側の部品、  が必要です。

①も、②も精度を上げたい部分なので、板の切断、丸、四角の加工は出来るだけ東急ハンズにお願いすることとし、どうしても頼むのが難しそうな事だけ自分で加工をしました。 

①、②の2枚の板にM6のボルト穴4個(6.5Φ)にボルトを装着して2枚の板を合わせると、2インチの丸穴と51mm四角穴がピッタリとあいます。  

自分で板を切って穴を開けたら絶対こうはいきません。  変な所に自信ができましたが。



自分で加工するところは丸から四角への変換部分でこれは数値的にどうしてくれと頼めません。

丸穴のほうに四角の穴のへりを鉛筆で線を引いて、その線を目当てに、丸穴 → 四角穴をやすりを使って加工します。

上の写真の下の板がスロートアダプターで元々51mmの丸穴を空けてもらったあと、右上にあるおもに丸やすりで表側が四角になるように加工しました。

この板の下にある板は、ウッドホーン側に固定されますが板厚は20mmで表面は51mm×51mmの四角の穴ですが裏面はウッドホーン入口を実寸で測り(おおよそ55mm×55mmですが左右で微妙に違う)、それにあわせて開口部を斜めにやすりで削ります。

最終的に①と②の2枚の板は6mmφのボルトで接続します。



この写真はスロートアダプターの拡大写真で、写真のいんえいから、丸から四角への変換状況が見えると思います。  

加工は、DAC経由、PCでユーチューブからホイットニーヒューストンを聞きながらの加工で、だんだん音が大きくなって、時々妻に注意されます。

オリジナルの設計は、新井先生の「ホーンスピーカーの設計製作法」のP48などにあり、板厚25mmですが、手持ちが20mmなのでそれで作りました。  大きく性能に影響はしないと思います。
(根拠は?・・・・)

片側のウッドホーンは口元が少し不揃いで、②の板を乗せると少しがたがたするので、鉋で出来るだけ平面に加工します。


例によってマンション11Fのベランダです、今日は天気が良く気持ちがいいです。


2011年10月22日土曜日

田中伊佐資さんの本「ぼくのオーディオジコマン開陳」

BMS4592をお使いの田中さんが無線と実験のListning Roomに登場され、ご自身が宣伝されているのを見つけてアマゾンで買って一週間で読みました。

最近私も、こちらにはまって、テニス、囲碁などが少し疎かになっていますが、世の中には尋常でないはまり方の方々がおおくいらっしゃるのだなと思いました。

本のおもて表紙と帯に書いてあること(書名と作者名以外)を全て書きますと、

ドスント来るサウンドを求めて全国探訪
「月刊ステレオ」の人気連載、待望の書籍化
地球上で最高最上の「いい音」を出したい!!
アホでモンスターな音をだすことに命をかけた男たちの悪戦苦闘記
登場人物93人!
掲載写真350点!
突撃 オーディオ部屋訪問で業界騒然!

「マイ柱上トランス」が設置されると聞いて現場に行ってみた

トイレの照明スウィチだって、音に影響するのは本当か?

五味康祐のオーディオルームはいまどうなっているのか?

ジャズ・スポット急ぎ旅~東北・北海道&九州編

真鶴で遭遇した二つの超巨大スピーカーに度肝を抜かれる

茨城&関西「ダブル・ウーファーズ」を巡るこってり濃厚一日

完成したスピーカーは一本二百五十キロ。十万円の運賃をかけて到着


・・・・・これからはまりたい方、是非お読みください。 2200円+税です。・・・・・

2011年10月15日土曜日

3 Way スピーカー用ネットワークの製作(1)

3 Wayシステムを300hzと6.3KHzでクロスオーバーさせるためには、ウーファーのLPF(Low pass filter)用に4.27mH、スコーカーウッドホーンのLPF用に0.203mHのインダクタンスが必要で、空芯コイルで設計した場合のサイズを9月のブログに示しました。

そこで、実際に作ってみてインダクタンスを測ってみたら合わないの。  

なんでだろうと思って調べたら、9月17日の表作成のもとの計算に誤りがあり、実際はもっと長い線が必要なことがわかったのです。  

失礼しました、お粗末ですが、本日表を修正しました。

再計算の結果10.25mの1.2mm径線を巻けばよいこととなったが、多めに巻いて、測定し少しずつ0.203mHに近づけることとした。 

コイルは1.2mm銅線でも結構固く、1列目はキレイに巻けても2列目以降はもう適当ですね。
手巻きでは整列まきは無理です。


最初、13mの被覆銅線を束にして、キンクが起きないよう気をつけながら写真のアクリル製のドラムに巻きつけ最後は平帯型のゴムバンドで仮固定します。

そこでインダクタンスを測定し、少しずつ銅線長を縮めてゆきます。

1回目 13m長で、L=0.257mH
2回目 △1.06m長で0.224mHで△0.33mHとなったので、あと△0.21mHとするには、単純に比例計算すれば、長さを0.67m縮めればよい。

実際は0.6m縮めて、0.204mHとなったが、もう誤差の範囲なのでこれで良しとします。

ただし、元の計算式との誤差(10,25mで良かったはず?)についてはどこかで原因の解析が必要ですね。


なおコイルのドラムなる、アクリル板と胴の部材はいずれも東急ハンズ横浜で購入しました。 

最初自分で切断加工するつもりで、鋸で切っても簡単にゆかず、再度持ちこんでカットしてもらいました。


ゴムで仮固定をしたままで済ますわけにゆかないのでどうするかです。 
 
話によれば、コイルが唸りだすこともあるそうで、何か溶剤、接着剤で固形化するのがよいのかもしれないが、被覆をとかしてもマズイし、少し考えてみることにします。
  
何か良い方法があれば教えてください。

2011年10月10日月曜日

ドライバーユニットの選択(2)

ブログにアップしてみたら、表が大きい為にほかの文字とカブッテ見にくいので、投稿を分けます。

ドライバーユニットを技術的な仕様の比較だけで買う人は普通いないと思いますが、これを聞きに行くのが実は難しい。

スピーカーの、視聴可能なショップをネットで調べて先週見に(聞きに)行きました。 

一つ目は秋葉原の石丸電気本店で、ハイエンドオーディオだけで1フロアーあるお店です。

しかし現在の主流はブックシェルフ型か、トールボーイ型で、ホーンタイプが少なく、JBLは最高級プロジェクト以外は、中域がコーンタイプのものでした。

2軒目は、石丸本店より路地を1つ隔てた次のブロックにある、ダイナミックオーディオの3Fです。

運悪く、最新のJBLを搬入の最中で音は聞けませんでした(JBLは数機種あることは確認)。

JBL、ALTECはまだ聞けるところがありそうですが、RADIANや、BMSは所有されている個人宅にでもお邪魔しないと無理なのかもしれません。


BMSの使用例は国内のweb、雑誌を見る限りでは;

1)おとがでるだけさんのhttp://kiirojbl.exblog.jp/(3例が紹介されている)
2)Woody& Allen工房のhttp://blogs.yahoo.co.jp/bamboo_bun6/archive/2011/5/25
3)栗ズ楽房のhttp://kurizzlabo.blog115.fc2.com/blog-entry-202.html
3)無線と実験2010/10のリスニングルームで紹介の田中伊佐資さん
4)同上2011/3の栗原信義さん
とそう多くはありません。


海外では2004年頃から、BMSのドライーユニットについて色々ネット上で寸評が見つかります。

4592ND(ネオジム)と、4590(セラミック)双方について、JBLと唯一対抗出来るユニットであるというような使用者の声もありました。

原文(英語)ですが、サイトを以下に示します。    あまり真面目にさがしていないがこの他にもありそうです。




おおよそ、BMS4592かなと決めていました。

しかし、BMSのサイトに行くと、4590と4592という殆ど同じ仕様の2種があります。

4592と4590は技術仕様からは磁石の材質と、重量以外は大差はないが、価格が3:2です。

どう違うのかとBMSのオフィシャル米国販売店に聞きましたが、回答は


The main difference between ceramic magnets, (4590), and neodymium magnets,(4592), is the flux density.
I see that BMS lists the flux density of the two drives as the same, while my web site lists the 4592 as being higher. I will have to find out if they have a misprint.
All of their other drivers, the neo is higher flux density than the ceramic.
The second thing is that the two magnets have somewhat of different curves of flux density. As in, the density changes throughout the power band.
If a neo magnet driver is designed right, the density will be much more similar throughout the power band, than a ceramic magnet driver.
As such, the 4592 has a more defined sound. The difference is noticeable.

ということだそうで、、、、、noticeableという言葉を信じて、、、、、音は聞いていないんだけどな~   

皆さんが選択されている4592NDを選択することとします。  

ただし個人輸入は億劫だな~

ドライバーユニットの選択(1)

スロートアダプターを除くウッドホーンが出来上がってきたので、ドライバーユニットの選択に入ります。

fc290hzで設計したウッドホーンなので、通常は500hz程度から使用されるようです。 ただし
多くの製作例を見ますと300hzから十分にホーンロードがかかっています。

従い、fc近辺のレベルのうねりを気にしなければ、またfc以下の周波数帯で過度の入力の為にユニットに損傷がなければ(6db/octで大丈夫か?という声はあるが)300hz以上で使用したい。

故に、ドライバーユニットに対する要求事項は;対入力に対して強く、300hz以上で使用可能なCPの優れたものとなります。

 メーカー名型番帯域推奨クロスオーバーインピ-ダンス能率磁石磁束密度テスラ重量kgサイズ(mm)スロート価格(個)
1JBL2450J500Hz-20kHz 16Ω111dbネオジム   2インチ
22426H500Hz-20kHz800Hz以上110db    1インチ
3Radian950PB500Hz-20kHz800Hz8Ω、16Ω111db  4.73149φ×82.52インチ
4760NEO500Hz-20kHz900-2000Hz8Ω、16Ω116db  2.09119φ×542インチ
5Electro VoiceND6x-8500Hz-20kHz500Hz以上111db  2.5128φ×701.4-2インチ
6BMS4590300Hz-22kHz300Hz、6,3khz8Ω、16Ω118dbセラミック1.959.0182φ×1292インチ
74591200Hz-9khz300Hz8Ω、16Ω118dbセラミック1.96.0182φ×902インチ
84592ND300Hz-22kHz300Hz,6.3khz8Ω、16Ω118dbネオジム2.0/1.952.3132φ×1132インチ
94595ND300Hz-22kHz300Hz,6.3khz8Ω、16Ω118dbネオジム22.63132φ×941.5インチ
10B&C SpeakersDCX50400Hz-16kHz400Hz、9kHz108.5dbネオジム 3.3152φ×1082インチ
11RCFND3020-T3500Hz-20kHz 109db    2インチ


表の一部仕様は良く調べればわかるのでしょうが、未調査の部分があります。 また価格は、時期、条件(国内渡し価格、海外での価格)などがあり比較が正確でなく誤解をいただきそうなのでやめました。

2011年10月9日日曜日

ウッドホーンの製作(10)

もう片側のホーンもともかく組み上げました。 前回のホーンより、個々のカットが正確なのですが、最後の4-5本は寸法を合わせるには、相当削ったり、幅調整など必要で、2枚を組みにして張り合わせるという方法は良くなく、時間がかかっても1枚、1枚接着させるべきでした。
左側が、以前作ったホーンで、右側が今回の作です。 写真でもわかるかもしれませんが、右側の板の方が赤みがかっています。  これは、板の発注時期が異なるので、集成材のロット差によるものです。  皆さんには、左右同時に発注されることをお勧めします。

外表面の出来栄えは、やはり今回の方(この写真では左側)が少し進歩していますかね、滑らかですね。
これから、ホーン取り付け部の板を加工して、このホーンに固定し、さらにスロート変換部(○→□)も作成します。