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2012年8月19日日曜日

上高地と坂巻温泉

昨日から1泊2日で上高地へ、二人で車で行ってきました。 

実はその2日前からついに足先が例の成人病の兆候として最も痛くなるといわれT-Fになったのです。

しかし薬がよく効いてちょうど1年目になるプリュースの運転をほとんど往復して、更には河童橋から明神池往復ができるようになり、帰ってきたばかりです。



宿は坂巻温泉。

ホンダCVCCが発売される1年前に、CIVICを買って。その試乗を兼ねて、泊まったのが1975,6年ではないでしょうか? 

 まだ子供もいなかったし。

宿の場所が、トンネルとトンネルの間(200-300m?)をまがってすぐで・・・

川沿いを走って着いたのに、違うなー・・・

と思って尋ねたら、昭和の終わりごろに、少し川の上で近くに宿は建て替えられていました。

でも、宿は昔の雰囲気を残しているのみならず、日本秘湯の一つとして登録しているとか、内湯、露天風呂共に、素晴らしいと思いました。  

何しろ、大正池を作った焼岳の傍で正真正銘の温泉、風呂の入り口をあけると硫黄のにおいがして、湯の華もあるし・・・

夕方食事前も、早朝も一人でゆっくりと入れました。




上高地についたのは午後で、明神池は午後2時ごろ。




5年ぶりでしょうか、何というか、キレイを超えて人の世界を超越するスゴサの見える一の池と、何か枯れた中に人の温かみが判る二の池に再開しました。

そのあと安曇野経由東戸塚へ。  

大熊美術館という所で、東山魁夷の展示があるというのでよりましたが、別荘地の中にあるプチ美術館でした。








2012年8月15日水曜日

ウーファーの再検討(3)

ウーファーの構造上で、定在波が立つ箇所を検討してみます。



写真の映りが良くなくて恐縮ですが、上の図が断面図です。

右上部の閉じられた空間が空気室で、30cm径のウーファーは右側側面につけられています。

従って、ウーファーの背後から出た音は、①空気室から下に向かい、②左に行って、その後③上に向かい、また④左に行って、今度は⑤下へ向かい、また反射して右下の開口部から外に出るわけです。

それぞれの区間、①~⑤で定在波が発生するとすればその周波数はどうかは簡単に計算できるので実行すると、

①:280hz、②:905hz、③:273hz、④:614hz、⑤:211hz という結果です。

定在波の発生が、即周波数レベルにどう効くかは判らないが、①、③、⑤あたりが影響するのではないかと推測をたてて別途、a)吸収剤、b)反射板などで変わるかどうか検討します。





ウーファーの再検討(2)

ウーファーの100-200hzの盛り上がりと、100hz以下のレベル急減がバックロードホーン(BF)の設計にあるのかと思って試算をしました。

昨年7月、このBFを作る直前に、自分でBF設計をしていたが、長岡先生の30cmBFの製作例という珍しい雑誌を手に入れて、結局その設計通り作った経緯があります。

その時は、fcをどう設定するとか、長岡式がどう設定されているのか検討をしていなかったので、改めて検証をします。

表ー1 長岡式FW305BFの設計
距離(cm) 0.0 20.0 26.0 33.0 72.0 83.0 94.0 152.0 164.0 190.0
音道幅(cm) 6.0 6.5 8.5 7.5 11.1 13.0 13.0 20.4 23.0 29.5
SP横幅(cm) 45.0 45.0 45.0 45.0 45.0 45.0 45.0 45.0 45.0 45.0
音道断面積(cm2) 270.0 292.5 382.5 337.5 499.5 585.0 585.0 918.0 1035.0 1327.5
表ー2 音頭断面積の試算
fc=20hz 270.0 312.5 326.5 343.6 456.9 495.1 536.6 819.7 894.8 1082.0
fc=23hz 270.0 319.4 335.9 356.3 494.4 542.3 594.8 968.3 1071.0 1332.5
fc=30hz 270.0 335.9 358.6 387.1 592.7 668.3 753.6 1419.8 1618.6 2150.0
fc=50hz 270.0 389.1 434.1 493.3 1005.8 1229.6 1503.2 4336.0 5398.5 8680.0
S=So*exp(m*x)
m=4π*fc÷C

 


表ー1は、改めて設計図から、BFがどのように設計されているかを読み取ったものです。

距離とは、ウーファーを収容している空気室の出口(スロート部)からの距離の事で、音道中心線をホーン開口部まで測定。

音道幅は、徐々に広がってゆく音道の幅で、SP横幅は一定値です。  音道断面積はその積です。

表ー2は、fcを色々な条件で計算してみて、実際の設計がどれに近いか比較するためにfcを20hzから50hzまで変化させてみました。

その結果、このBFのfcは23hzと考えて妥当であることが判りました。  またこの形状ではフルホーンではなくショートホーンであり、fcよりだいぶ上までレベル変動は出るであろうと思えます。

しかしこのfcの設定では、これが100-200hzに影響しているとは思えないことが判りました。

あとはBF内部の音道での反射から、定在波がどの程度発生しているかを調べるつもりです。

2012年8月14日火曜日

ウーファーの再検討

エクスポーネンシャルホーンの検討をしてみます。

新井先生「ホーンスピーカー設計・製作法」17頁より、スロートから任意の距離xのホーン面積Sが指数関数に従い拡大してゆくもので、
S=So・exp(mx)

なおSoはスロート面積、mはフレアコンスタントで

m=4πfc/C

Cは音速、fcはカットオフ周波数です。

So Fc m S l
0 625 40 0.0146 625.0 25.0
50 625 40 0.0146 1297.7 36.0
100 625 40 0.0146 2694.5 51.9
150 625 40 0.0146 5594.6 74.8
200 625 40 0.0146 11616.4 107.8
250 625 40 0.0146 24119.5 155.3
300 625 40 0.0146 50080.1 223.8

  表-1 Fc=40hz、スロート部25cm×25cmの場合のフロントロードホーンの計算
表中、lはホーン開口部を正方形にした場合の辺の長さです。


なおフルサイズホーン(ホーンマウスの傾きが45°)にするには、ホーン径aとすると、

a=C/(π22fc)=90cmとなり、表ー1では、l=75-100cmあたりでしょうか。 

そうすると、フロントロードの場合は、150-200cmの音頭が必要でこれは、部屋の大きさを考えると無理かなということになる。

やはり、音頭を長くキャビネットの中に畳める、バックロードホーンでfcを正確に設計するのが一番よさそうだ。

なぜ現在の設計が100-200hzに山があるのかを次に調べてみる。

2012年8月13日月曜日

オーディオシステムを今後どうするか

いつもこんなことばかり言って、中々前に進んでいないのですが、石井先生のリスニングルームが大事だというのは本当にそうだと思います。

しかし、ひょっとすると家を近々かえるかもしれないという事情もあり、今リスニングルームに手を付けても無駄になるリスクがあるのです。

金田式DCマルチアンプは興味があるが、作るには今はあつすぎますね。
部屋に閉じこもって半田ごてを握るには。


今の自分のシステムで何をすすめるのが良いか、今のシステムは何が弱いかですが。

周波数特性を見る限り、低音が100hz以下で急減しており、バックロードホーンとした効果はどうも100-200hzに出てしまっているようです。

アンプはへたっているがまだこれを変えるよりは、オーディオは入り口と出口の方が大事なのかな。

DACは高調波歪対策等だいぶ手も入れたし、スピーカー低音をもう少しなんとかしたいかな~ ・・・

やるなら、all horn を貫きたいのですが、部屋の大きさも考慮に入れると中々参考になる先行事例が見つかりません。  

横須賀にお住まいの方の場合は、システムが大きすぎますし。

一つの例はやはり新井先生のミッドバス25cm、EV製ウーファーを使用したシステムで、以下のHPで内容を見ることができます。  fc=190Hzでの設計です。

http://www.geocities.jp/arai401204/index.html 

このHPでA-190Eというシステムです。

もう一つは、東北にお住いの方がWesternのオリジナルを目指して作られたfc=50Hzのホーンですが、昨年の大震災に会われて現在はHPでしか見ることが出来ないのは大変痛ましいことです。

 http://www.mediaship.ne.jp/~gracias9/hp.htm

こちらは、コンプレッションドライバーユニット用での設計ですが、新井先生流にミッドバス用の小口径ウーファーに変更することもできます。  

いずれにしても、ホーンをドライブするにはしっかりしたコーン面が必要になるのでしょうね。

そこで、小口径ウーファーの候補を調べてみると、どれも能率が私の現用システムと比べると悪いですね。

12cm~16ccm程度で、fcが100hz以下に伸びているのは、ほとんど90db以下のものばかりで、私のウーファーと比べると7~10db近く能率が異なり、マルチチャンネルアンプを作ってからでないと、ウーファー側にアッテネーターを入れなくてはならず、DFが悪化するでしょうから、困難なことが判りました。

従って直接的な改良方法は、まずは現在のバックロードホーン型ウーファーの100hz以下の周波数特性の改善です。

長岡先生の、図面をそのまま使いましたが、左右両CH共に100-200hzが盛り上がって、100hz以下が急激に減衰しているのは意図に反しています。

これを、

①フロントロード+バックロードホーンとするか、
②フロントロード+バスレフ(これは製作例がいくつかネットで見られます)

のいずれかで、解決できないか検討してみます。