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2017年1月23日月曜日

マルチチャンネルアンプの設計(2)

Audio PowerIC(ABクラス)の比較表を作ってみましたので表1に示します。



 
 

幸い、31社のAudio用ICを掲載しているサイトが見つかり、それにいくつか追加

したものを表-1としました。http://www.indexpro.co.jp/Category/116




この比較からは、ICの単価は3チャンネル作ったとしてもどれも数千円なので、

性能をやはり追い求めたいですね。




一番歪が少ないのは、TIのLM3886で、1khz~20khzで0.1w~10w帯で

0.05%以下なのでこれかなと思いますが、偶然にFacebookで知り合ったプロの

設計者から新たな情報あれば変更もあり得ます。




LM3886のデータシートで記載されている回路図は以下の通りで、製作はそれほど

難しくはないのではないでしょうか。





私はプリント基板をエッチングしたことはなく、通常のユニバーサル基盤でもこの程度

の回路でなら出来るのではないかと考えますが、発振が問題かな?




次に、このアンプの電源回路がどうあるべきかで、手持ちの無線と実験から参考に

なりそうなものを箇条書きしたものを表2として示します。





内容は、主として以下の二つに分けられます。

①電源回路そのものの記述

②ノイズ対策付加回路の記述




①の電源回路には、さすがに無線と実験にはSW電源はあまり出てきません。


大別すると、

イ)1980年代は、総じてブリッジダイオード+チョークコイル+大容量電解コンデンサ


最近は、以下に大別できそうです。

ロ)ブリッジダイオード+電解コンデンサ

ハ)ブリッジダイオード+電解コンデンサ+TR安定化回路

ニ)ブリッジダイオード+電解コンデンサ+三端子レギュレータ安定化回路





Facebookオーディマニアの議論でも、安定化回路があったほうが音の立ち上がりが

良いという話と、ないほうが良いという話がありますが、私はロ)で行きたいと思います。




LM3886は20v~84vまで使用できますが、AC20v✕10~20Aのトランスを

使って、18V端子でSiC SBDで両波整流して24vDCを得て下限ぎりぎりでドライブ

して、電解コンデンサの耐圧も低いもので間に合わせようかと。

日本ケミコンの6800μ35Vの場合、10個で4500円ほどですみますが容量を変えて

音の変わり方も確かめてみたいです。


トランスは容量次第ですが10Aで8000円程度。

オーディオマニアの諸先輩には、電解コンデンサーをもう一桁上の容量を使われ

ている方や、すごい方は1.5F(1千5百F)使用とか。。。  


コンデンサーだけでも数十万円投資ですね。






②のノイズ対策ですが、



最初の対策は、表2中の、N0.1、6、11、14の安井章さんの提唱される

音響用フィルターは私のDACで既にトライ済みで、本当にシャープな音になるので

今回も使用します。




二番目の対策ですが、No.7、13は回路的には同じであり、かつNo.13はTDKが外販

していて千円少しと安いのでこれを採用します。  製品は以下のサイト参照です。

http://www.tdk-lambda.co.jp/products/sps/tdk_nf/rpe/indexj.html


数Mhz~30Mhzの雑音を25db以上抑圧するそうです。

これがあれば、No.12のフェライトビーズはいらないかも。




三番目は、No.5の柴崎巧さんのシャント型ACノイズフィルタ(RCカスケード)で、

記事中の写真では雑音波形が目視で1/5ほど(十数db)小さくなっています。


二番目のTDKのフィルタより少し低音側から抑圧効果が有るのではないかと勝手に期待

しており、これも併用しようかなと考えています。




ただし、いずれも電源回路に入れるので、万一ショートした際の過電流防止を

よくしなくてはいけませんね(ヒューズをしっかりと入れます)。




筐体としては、電源部はマルチチャンネルアンプとは分離の予定です。












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