ウーファーユニットの選択をまずしなければなりません。
ネットで中古市場を調査した結果は以下のとおりです。
1)ハイファイ堂、オーディオユニオン、サウンドハイツ、PROSHOP A&P等で合計29台の製品を検索しました。
いずれも25cm~38cmのウーファーユニットです。
2)国産はフォステクスとコーラル、YL音響の3社、3製品でした。
3)外国製が残りでJBLが最も多く、12製品、次にALTECで、GAUSSやエレクトロボイスなどでした。
4)価格と、製品の仕様が判るかどうかなどから、フォステクスFW305を選択し、実は昨日土曜日の昼前に発注したところ、本日の午前に宅急便で入手できました。
バックロードホーンの設計に入ります。
長岡鉄男先生の著書、オリジナルスピーカー設計術【基礎知識編】の31頁にスロートと空気室の設計方法が述べられています。
fx:ユニットの前方とホーンからの音の交差点(Hz)
Va:空気室内容量(l リッター)
So:スロート断面積(cm2) の時
fx=10×So÷Va
ただし、Vaは0.07a2~0.3a2、またfxは100hz~300hzの間が好ましいと記載されています。
長岡設計の中でも大型(20cm×1、2本)を調べてみると以下のようにです。
設計No. Va(l) So(cm2) fx(hz) スピーカユニット
D-57 8.1 168 207 20cm1本
D-55 6.7 170 250 20cm1本
D-77 17 363 214 20cm2本
となっています。
FW305の場合の設計を行ってみます。
まずこのスピーカは20cmとは違い口径だけでなく、高さもかなりあります。120.5mmあるので余裕を見て空気室の奥行きは13cmとします。
横幅は一応45cmに、また30cmのスピーカーをとめるバッフル板を高さ40cmとして空気室の容量を計算すると;
Va=45×13×40=23,400cm2=23,4lとなりかなり大きいです。
長岡先生の本にも、空気室が大きい場合は、例えばその大きさがバスレフや密閉箱の推奨サイズに近ずくと、ほとんど制動がかからなくなる、と指摘があります。
従って、空気室のサイズをせめてD-77並みにしようと思い以下を実施する前提で再計算します。
対策ー1 全面バッフルを二重にし奥行きを2cm減らす(厚さ2cmの板を使用する前提です)
対策ー2 空気室の深さを2cm角材2本で合計4cm減らす。
この結果
Va=45×(13-2)×(40-2×2)=17.8l となった。
fx=10×So÷Va=209hz となり、ほぼD-77と同様の設計となります。
D-77は20cmフルレンジ2本の設計であり、その2本の等価的直径は20×√2=28cmなのでほぼ同じ条件かと思います。
次は音頭の設計と板取りを決めて報告したいと思っています。
なお、以下は自宅マンションで満開の紫陽花です。 大変きれいですがなんでこんなに暑いのでしょうね?
これから大変な木工作業が必要なのに!
ネットで中古市場を調査した結果は以下のとおりです。
1)ハイファイ堂、オーディオユニオン、サウンドハイツ、PROSHOP A&P等で合計29台の製品を検索しました。
いずれも25cm~38cmのウーファーユニットです。
2)国産はフォステクスとコーラル、YL音響の3社、3製品でした。
3)外国製が残りでJBLが最も多く、12製品、次にALTECで、GAUSSやエレクトロボイスなどでした。
4)価格と、製品の仕様が判るかどうかなどから、フォステクスFW305を選択し、実は昨日土曜日の昼前に発注したところ、本日の午前に宅急便で入手できました。
バックロードホーンの設計に入ります。
長岡鉄男先生の著書、オリジナルスピーカー設計術【基礎知識編】の31頁にスロートと空気室の設計方法が述べられています。
fx:ユニットの前方とホーンからの音の交差点(Hz)
Va:空気室内容量(l リッター)
So:スロート断面積(cm2) の時
fx=10×So÷Va
ただし、Vaは0.07a2~0.3a2、またfxは100hz~300hzの間が好ましいと記載されています。
長岡設計の中でも大型(20cm×1、2本)を調べてみると以下のようにです。
設計No. Va(l) So(cm2) fx(hz) スピーカユニット
D-57 8.1 168 207 20cm1本
D-55 6.7 170 250 20cm1本
D-77 17 363 214 20cm2本
となっています。
FW305の場合の設計を行ってみます。
まずこのスピーカは20cmとは違い口径だけでなく、高さもかなりあります。120.5mmあるので余裕を見て空気室の奥行きは13cmとします。
横幅は一応45cmに、また30cmのスピーカーをとめるバッフル板を高さ40cmとして空気室の容量を計算すると;
Va=45×13×40=23,400cm2=23,4lとなりかなり大きいです。
長岡先生の本にも、空気室が大きい場合は、例えばその大きさがバスレフや密閉箱の推奨サイズに近ずくと、ほとんど制動がかからなくなる、と指摘があります。
従って、空気室のサイズをせめてD-77並みにしようと思い以下を実施する前提で再計算します。
対策ー1 全面バッフルを二重にし奥行きを2cm減らす(厚さ2cmの板を使用する前提です)
対策ー2 空気室の深さを2cm角材2本で合計4cm減らす。
この結果
Va=45×(13-2)×(40-2×2)=17.8l となった。
fx=10×So÷Va=209hz となり、ほぼD-77と同様の設計となります。
D-77は20cmフルレンジ2本の設計であり、その2本の等価的直径は20×√2=28cmなのでほぼ同じ条件かと思います。
次は音頭の設計と板取りを決めて報告したいと思っています。
これから大変な木工作業が必要なのに!
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