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2011年9月27日火曜日

ウッドホーンの製作(9)


写真に鉋と、紙やすりが映っていますがこれが今の武器です。 

というのも、かなり精度よくカットしてもらったものの、、カット精度は1mmであり、また設計上は3次限で出来ておらずカットアンドトライを何度かしなくては、本当の精度には到達できないのですね。



一度は5ピースずつ、接着してみたのですが、色々狂いがあって、納得のいくものに再度分解して積み木細工を始めました。


本日の最終形はこのとおりです。  

いつか、前に作ったホーンと比較しますが、これは私的には満足の出来る品質レベルかなと思っています。 
売り物にしても良いかなーと思う程度の出来ですよ。

写真でわかるとおりどうしても内側には隙間があきます。  

その代わり外側からの隙間は最小限にするように、鑢と鉋を使うわけです。

内側の隙間は木屑とボンドで埋めることとなります。 



2011年9月25日日曜日

ウッドホーンの製作(8)

東急ハンズから、もう一方のホーンのカットが出来たとの電話があり、秋分の日にとりにいってきました。  同時に頼んでいた冶具のほうが、手違いで未完成だったので1時間店内で待ちましたが、おかげで色々と普段見ないものも見て、買い物もしました。

まず冶具の方ですが、前回は自分で糸鋸で切ったので、断面の不揃いがそのままホーンの品質に表れてきて×でした。 

ゆえにこの放物線のカーブもX-Y座標で数値を示して不揃いの起こらないように4枚を同時にカットしてもらったのです。

 
写真はベニア板の上に、ボンドで張り付けた冶具です。

次に肝心のソフトメープル集成材11枚×4組です。
前回は合計三度、東急ハンズに往復してカットしたのを、今回は一度に全てを依頼する為に、カット31箇所と斜めカット248箇所をお願いしました。

カットの精度は素晴らしいですね。

前回は途中自分で鉋をかけたり、紙やすりで加工をするたびにどんどん精度が落ちて困ったが、今度はうまくゆくかな。

冶具の上に11枚を置いたところです。  11枚の板をわずか表面と裏面で1mm前後斜めカットしてもらったので、ほとんど隙間無しにそりが出ています。

これを一挙にボンドで張り付けるとまた色々問題が出てきそうで。。。

従って、最初の5枚×4組、2枚×4組、2枚×4組、2枚×4組ぐらいに分けて部品を作り、これらをだましだまし、ホーンにしてゆくつもりです。

最後まで本当にうまくゆけば、この寸法取り詳細を改めて公開します。

2011年9月17日土曜日

3 Way スピーカー用ネットワークの設計(2)

Eyes'を聴いているうちに、クロネコさんがコイル自作の為に発注したポリエステル銅線を届けてくれました。

1.2mm径の銅線1kgですが、概算すると100mはあるはずで、今回作るつもりのfh=6,3khzとfL=300hzのコイル計4pcsを作れるかと思っています。

インダクタンスの計算は
L= A×4×(π)2乗×μs×(a)2乗×N2乗÷b×10-7 (H) ・・・・・・式(1)
なお、A:長岡係数、μs:比透磁率=1、a:コイルの半径、N:巻き数、b:コイルの長さ

東急ハンズ横浜で直径25mmのアクリルパイプと、直径70mmのアクリル円盤を買ってきていたので、これを使ってネットワークコイルを巻くこととします。

6db/oct金田式ネットワーク仕様として、fL=300Hz、fH=6300Hzでコイルにインダクタンスを求めると、
LH=0.203mH
LL=4,7mH となります。

上記式(1)を解くと、No.1-11の条件において、Lが得られます。


No.a(コイル内半径)N(巻き数)B(コイル幅)A(長岡係数) L(mH) 線径巻き数/層層数ワイヤ長(m)コイル厚(mm)
112.5509.2946300.58 3.093  1.22421.2 4075.9
212.5636.6183300.58 4.833  1.22426.5 5088.7
312.5572.9565300.58 3.915  1.22423.9 4582.3
412.5598.4212300.58 4.271  1.22424.9 4784.8
512.5127.3237300.58 0.193  1.2245.3 1037.7
612.5152.7884300.58 0.278  1.2246.4 1240.3
712.5133.6898300.58 0.213  1.2245.6 10.538.4
812.5131.1434300.58 0.205  1.2245.5 10.338.1
912.5130.5067300.58 0.203  1.2245.4 10.2538.1

(表計算に誤りがあり、10月15日に修正をしました)

Case4とCase9を考慮して、すこし大きめのLを作りLCメーターで測定しながら、カットアンドオライで精度を上げる予定です。

(コイル製作後、上記表に大きな誤差要因があることがわりましたので、12月12日のブログで述べます)

Eyes'(アイズ)の屋外ライブ~東戸塚~

今日はなぜか外に出てなかったので、 夕方になって駅に隣接する本屋に無線と実験を求めに行く途中、駅真横の少しのスペースに50名程度の観客を前にして、Eyes'が歌っていました。

使っていたJBLのスピーカーはあまり良い音とは思わなかったが、

私は初めて彼女を聞いたわけだが、 いや~本当にうまいな~。。。

で5曲以上買い物の途中立ち止まって聞いて、14曲入りのCDも買って、家ですぐにPCに取り込み、EMISUKE-DACとまだ中高音ユニットが未完成で、ならし運転中のウーファーだけで聞いています。

心を届けるシンガー、100年に一人のfeather voice  

 http://www.soundforte.com/eyes/top.html

2011年9月14日水曜日

3wayスピーカー用ネットワークの設計(1)

30cmバックロードホーン、BMS4592(同軸)ホーンの3wayを使用する為のネットワークの設計を行います。

現在製作中のウッドホーンがfc=290hzであります。 
 
BMS4592の使用例は少ないですが、fcを500hzとした事例と、これを400→300hzまで調整して、300hzが最適であったというレポートもあります。

従ってこのウッドホーンでは少し低すぎるかもしれませんが、300hzでクロスオーバーさせることとします。(ホーンのfcにきわめて近いために300-500hzでf特がうねるかもしれないが)

広域のクロスオーバーはBMS推奨どおり6.3khzとします。

1)アッテネーターの設計:
アッテネータの設計はL型アッテネーターで行い、またネットワークは6db/octを使用します。

スピーカーが壊れないかという心配もありますが、BMS4592の中域の最大許容電力が十分に大きく、私の部屋がとても大きな音が出せないので、問題は無しといたします。

金田先生の6db/octクロスオーバーネットワークの設計が本に出ており、この掲示板に回路図が表現できませんが、L型アッテネーターをR1、R2で構成するとして利得差をGとすると、

R1 = (1-G)×R
R2 = G×R÷(1-G)
ただし、Rはスピーカーのインピーダンス8Ωで、
Gはdb表示ではなくG=10(23db÷20)べき乗となり、
これからR1=105.0Ω、R2=8.61Ωが得られます。

一応市販のオーディオ用抵抗を2-3個組み合わせると誤差数%が得られるので
これでいこうと思っています。

ただし、金田先生の本にもR1が50Ωを超えることはないと思うが・・・と少し
気になる表現もあります。

ブログ「幸せの黄色いホーン」に引用されている方には、BMS4592とFE305と同程度の能率のウーファーをマルチアンプではなくネットワークで聞かれている方がおられます。
ネットワークでバランスを合わせることは可能であろうと考えています。

次に
2)6db/octネットワークの設計
HPF用のコンデンサーをCH
BPF用のkンデンサーをCL、コイルをLH
LPF用のコイルをLLとします。
RHをツウィターの、RMをスコーカーのRLをウーファーのそれぞれインピーダンスとします。

fH = 6.3khz、 fL = 300hzとして

CH = 1.6×10(5乗)/(fH×RH)=2.17μF
CL = 1.6×10(5乗)/(fL×RM)=66.7μF
LH = 1.6×10(2乗)×RL/fH = 0.208mH
LL = 1.6×10(2乗)×RL/fL = 4.27mH

次は、それぞれの部品の調達です。

2011年9月10日土曜日

LCメーター(キット)の製作

Strawberry Linuxというサイトで販売している、ポケットL/Cメーターを以前に作ったので紹介しておきます。  

価格は4600円で、アンプを作った経験のある方ならすぐに出来ます。  私も2時間ほどで一発で動き出しました。  特にキャリブレーションもいらないで、ある程度の精度が出せると説明書に書いてあります。

これを使う前提で、2インチウッドホーン、30cmバックロードホーンに使用するコイルを巻くこととします。  
まだケースにも入れず、バッテリーは半田付けで直結です。

田辺三岐夫さんの劇「歌わせたい男たち」

西宮にある甲陽学院の同窓会を東京で開く準備をしています。

久しぶりに連絡をした同窓の田辺さんから、ご自分が準主役で出演される「歌わせたい男たち」のご案内があり、9月8日池袋の豊島区民センターに行ってきました。

そこは劇団スケアクロウズの拠点でもありました。  一昔前に、問題になった卒業式で君が代斉唱拒否がテーマです。

拒否を続行しようとする教師に対して、それを何とかしてとどめようとする校長(田辺さん)や他の先生が「歌わせたい男たち」です。

昨年、横浜キャッツを見て、それはそれで感激したのですが、同窓の田辺さんの演技は、テレビで見る俳優の誰よりも演技力があり、声量もすばらしく大変感激しました。

会場は200名強収容の中で、平日ですが2/3は埋まっていたし、立派なものですね。

本日10日(土)、明日11日(日)までありますので、お時間のあるかたはいかがですか?

2011年9月4日日曜日

ウッドホーンの製作(7)他

東急ハンズに、午後テニスの後に新しい車で行ってきましたが、やはり図面だけで伝えるのは難しいですね。  

というより、私の図面の表現が、学校を卒業した時点で止まっていますねー?

で、念のために、既に形にはなった片側の(出来の良くない)写真を3枚送りました。

ホーンを接着する際に使う冶具もお願いしてきましたが、これは出来てから写真で説明しましょう。

ネットワークの為の、抵抗とコンデンサーは横浜べイサイドネットで手に入りそうです。

きよし店長がコイルもあるよと言ったのを、2週間前に自分で巻くんだといった手前、コイルの胴と縁になりそうなアクリル管と丸板も東急ハンズで見つけてまいりました。

コイルが見事完成したら報告しましょう。

2011年9月3日土曜日

ウッドホーンの製作(6)

前の投稿で、一応形が出来た片側のホーンは、接着剤もようやく固まってきました。  

ただしスロート部分から開口部分まで、(長さ40mm-αの集成材11枚)×4セットでホーンが形成されているのですが、スロートから6枚ほどまでは、ホーンの表面をたたいてもコツコツと固い、音がするが、開口部の1-2枚はコンコンとかなり大きく共鳴します。

ホーンドライバーユニットで駆動した時に、妙な共振を引き起こさないかなと、心配ではあります。

さて、もう片方のホーンを作るべく、設計図を書きなおしです。  一部を写真にとりました。
でも、東急ハンズの方に理解していただけるかな~?  写真中央左に⑥という部材(台形型)とその側面図が真上にあります。
この部材をカットするには台形への切り出し以外に、側面の45°ーαカットと、厚さをわずか1mm程度(手前-奥)で変える加工が必要です。
本日半日かけて、図面を書きなおしたが、明日検図したのち頼みに行きましょう。
冶具台も一緒に発注の予定。

スロートアダプターはどうも出来上がってから、現物にあう寸法でマルと四角の穴あけを頼んで丸から四角への形状変更は自分でやすりか何かで行うほうが良さそうなのであとにします。

いよいよ最後に残した、ドライバーユニットの選択と調達をしなければ。

ネットの「オーディオ懐古碌」に自作SPの同好の場所があって、そこで何が良いか皆さんにも尋ねていますが、皆さんはどのように思われますか。

BMS4595NDかなと思っていますが。

アンプはとりあえず1台だけなので、金田式6db/octクロスオーバーネットワークを作る必要があります。

ウーファーとホーンは利得が20db近く異なるので、Rで本当にバランスがとれるかやってみないとわかりませんが。  金田先生の本にあるカーブは20db差まであるので、進めてみます。

折角コイルも巻いて(ただしfx=1khz)、実測用にポケットLCメーターをキットから作ったので、もう一度コイル巻にも挑戦します。

ただし前回は2mmΦの銅線を巻いたが、とても苦労したので1.4mmΦ銅線を使用する予定です。 

fc=300hzとするにはインダクタンスは4.2mHが必要ですが、この場合のコイルの直流抵抗はウーファーが8Ωであるのに対してその1/10以下におさまります。
従って、ダンピングファクターの劣化はそう大きくないでしょうからそれ以上太くしなくてもいいだろうと考えることにいします。



2011年9月1日木曜日

モネの絵について

昨日夕方、国立新美術館に行き、来週月曜日に終了となる展覧会を見てきました。
金曜日以外は夕方6時閉館と、サラリーマンにはいつ見ろと言うのかと言いたくなるような運営ですね。  
でもたった、45分間でしたが、お目当てのモネ6点を見てそんな文句も忘れてしまいました。

私ともう一人50cm前に「日傘の女性」の前に、5分以上たって見ている青年がいました。


右上の絵ですが、点描ではないが、細かい色彩の下草、独特の白い色の巻き雲、風にたなびくモネ夫人の金髪です。


4年前に、同じ国立新美術館で行われた時のモネ展です。 こちらの日傘の女性は角度が反対ですね。  そうです、確かオルセーでは、左向きと右向きの日傘の女性が展示してあったように記憶しています。



これは2005年暮れに仕事でパリに行った合間にわずかの時間立ち寄ったオルセーのエントリー切符と日本語の見学ガイドです。  本当にモネを好きになった、最初の絵はこの2枚で、今まで見たこともないような女性のスカートの白色に圧倒されました。

(2011年9月25日写真を差し替えました)