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2011年9月14日水曜日

3wayスピーカー用ネットワークの設計(1)

30cmバックロードホーン、BMS4592(同軸)ホーンの3wayを使用する為のネットワークの設計を行います。

現在製作中のウッドホーンがfc=290hzであります。 
 
BMS4592の使用例は少ないですが、fcを500hzとした事例と、これを400→300hzまで調整して、300hzが最適であったというレポートもあります。

従ってこのウッドホーンでは少し低すぎるかもしれませんが、300hzでクロスオーバーさせることとします。(ホーンのfcにきわめて近いために300-500hzでf特がうねるかもしれないが)

広域のクロスオーバーはBMS推奨どおり6.3khzとします。

1)アッテネーターの設計:
アッテネータの設計はL型アッテネーターで行い、またネットワークは6db/octを使用します。

スピーカーが壊れないかという心配もありますが、BMS4592の中域の最大許容電力が十分に大きく、私の部屋がとても大きな音が出せないので、問題は無しといたします。

金田先生の6db/octクロスオーバーネットワークの設計が本に出ており、この掲示板に回路図が表現できませんが、L型アッテネーターをR1、R2で構成するとして利得差をGとすると、

R1 = (1-G)×R
R2 = G×R÷(1-G)
ただし、Rはスピーカーのインピーダンス8Ωで、
Gはdb表示ではなくG=10(23db÷20)べき乗となり、
これからR1=105.0Ω、R2=8.61Ωが得られます。

一応市販のオーディオ用抵抗を2-3個組み合わせると誤差数%が得られるので
これでいこうと思っています。

ただし、金田先生の本にもR1が50Ωを超えることはないと思うが・・・と少し
気になる表現もあります。

ブログ「幸せの黄色いホーン」に引用されている方には、BMS4592とFE305と同程度の能率のウーファーをマルチアンプではなくネットワークで聞かれている方がおられます。
ネットワークでバランスを合わせることは可能であろうと考えています。

次に
2)6db/octネットワークの設計
HPF用のコンデンサーをCH
BPF用のkンデンサーをCL、コイルをLH
LPF用のコイルをLLとします。
RHをツウィターの、RMをスコーカーのRLをウーファーのそれぞれインピーダンスとします。

fH = 6.3khz、 fL = 300hzとして

CH = 1.6×10(5乗)/(fH×RH)=2.17μF
CL = 1.6×10(5乗)/(fL×RM)=66.7μF
LH = 1.6×10(2乗)×RL/fH = 0.208mH
LL = 1.6×10(2乗)×RL/fL = 4.27mH

次は、それぞれの部品の調達です。

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