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2011年5月28日土曜日

ウッドホーンの設計(3)

無線と実験誌1989年3月号に、新井悠一先生の「カットオフ290HZ重く堅いカリン集成材によるウッドホーンの試作」が載っています。

横浜市の図書館は、無線と実験誌は70年代からほとんど揃っているようで、大変助かります。
同試作記事によるとカリンは比重が0.81で圧縮強度は630kg/cm2だそうです。

一方これから使用する予定のソフトメープルは比重が0.53-0.61程度なので大分重さが軽くなりそうです。

同誌試作のホーン形状は、
扇形形状で長さ405mm、幅656mm、高さ230mmです。
私の部屋で幅656mmは少し幅を取りすぎなので、開口面を正方形で設計変更します。

原設計は、ホーンスロート部からホーンの半ばまで4枚のフィンがあり、これと側板で構成される5個の小ホーンをハイパーボリック型ホーンで設計されています。

私は、開口面を正方形にするので、フィンは設けません。
したがって、新井先生の記事の小ホーンの計算の表から長さと小ホーンの断面積を取り出して、断面積×5の平方根を求めてこれを開口面の辺の長さとします。

大まかな寸法は以下のようになりました。

長さ(mm)/開口面の辺(mm)
0.0    /5.3
10.0   /8.5
20.0   /14.4
30.0   /24.6
40.0   /41.2

構造としては幅40mm、厚さ21mmで台形型の4枚の同寸法の板を少しずつ辺の長さを長くして張り合わせラッパ状とするわけです。

これを組み上げる冶具を、今日午前中に作りました。  その時、イトノコとジグゾー(初めて使用)を使いましたが、正確に切断するのは至難の業とあきらめ、またしても東急ハンズに台形の板の切り出しまでお願いすることとします。

参考にホーンの設計図、少し見にくいですが、以下に示します。

作り始めた冶具の写真(切り出し前)です。 例によって14階建ての11階のマンションベランダでの加工なので余り騒音が出せません。


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