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2012年8月15日水曜日

ウーファーの再検討(2)

ウーファーの100-200hzの盛り上がりと、100hz以下のレベル急減がバックロードホーン(BF)の設計にあるのかと思って試算をしました。

昨年7月、このBFを作る直前に、自分でBF設計をしていたが、長岡先生の30cmBFの製作例という珍しい雑誌を手に入れて、結局その設計通り作った経緯があります。

その時は、fcをどう設定するとか、長岡式がどう設定されているのか検討をしていなかったので、改めて検証をします。

表ー1 長岡式FW305BFの設計
距離(cm) 0.0 20.0 26.0 33.0 72.0 83.0 94.0 152.0 164.0 190.0
音道幅(cm) 6.0 6.5 8.5 7.5 11.1 13.0 13.0 20.4 23.0 29.5
SP横幅(cm) 45.0 45.0 45.0 45.0 45.0 45.0 45.0 45.0 45.0 45.0
音道断面積(cm2) 270.0 292.5 382.5 337.5 499.5 585.0 585.0 918.0 1035.0 1327.5
表ー2 音頭断面積の試算
fc=20hz 270.0 312.5 326.5 343.6 456.9 495.1 536.6 819.7 894.8 1082.0
fc=23hz 270.0 319.4 335.9 356.3 494.4 542.3 594.8 968.3 1071.0 1332.5
fc=30hz 270.0 335.9 358.6 387.1 592.7 668.3 753.6 1419.8 1618.6 2150.0
fc=50hz 270.0 389.1 434.1 493.3 1005.8 1229.6 1503.2 4336.0 5398.5 8680.0
S=So*exp(m*x)
m=4π*fc÷C

 


表ー1は、改めて設計図から、BFがどのように設計されているかを読み取ったものです。

距離とは、ウーファーを収容している空気室の出口(スロート部)からの距離の事で、音道中心線をホーン開口部まで測定。

音道幅は、徐々に広がってゆく音道の幅で、SP横幅は一定値です。  音道断面積はその積です。

表ー2は、fcを色々な条件で計算してみて、実際の設計がどれに近いか比較するためにfcを20hzから50hzまで変化させてみました。

その結果、このBFのfcは23hzと考えて妥当であることが判りました。  またこの形状ではフルホーンではなくショートホーンであり、fcよりだいぶ上までレベル変動は出るであろうと思えます。

しかしこのfcの設定では、これが100-200hzに影響しているとは思えないことが判りました。

あとはBF内部の音道での反射から、定在波がどの程度発生しているかを調べるつもりです。

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