ウーファーの100-200hzの盛り上がりと、100hz以下のレベル急減がバックロードホーン(BF)の設計にあるのかと思って試算をしました。
昨年7月、このBFを作る直前に、自分でBF設計をしていたが、長岡先生の30cmBFの製作例という珍しい雑誌を手に入れて、結局その設計通り作った経緯があります。
その時は、fcをどう設定するとか、長岡式がどう設定されているのか検討をしていなかったので、改めて検証をします。
昨年7月、このBFを作る直前に、自分でBF設計をしていたが、長岡先生の30cmBFの製作例という珍しい雑誌を手に入れて、結局その設計通り作った経緯があります。
その時は、fcをどう設定するとか、長岡式がどう設定されているのか検討をしていなかったので、改めて検証をします。
表ー1 長岡式FW305BFの設計 | ||||||||||
距離(cm) | 0.0 | 20.0 | 26.0 | 33.0 | 72.0 | 83.0 | 94.0 | 152.0 | 164.0 | 190.0 |
音道幅(cm) | 6.0 | 6.5 | 8.5 | 7.5 | 11.1 | 13.0 | 13.0 | 20.4 | 23.0 | 29.5 |
SP横幅(cm) | 45.0 | 45.0 | 45.0 | 45.0 | 45.0 | 45.0 | 45.0 | 45.0 | 45.0 | 45.0 |
音道断面積(cm2) | 270.0 | 292.5 | 382.5 | 337.5 | 499.5 | 585.0 | 585.0 | 918.0 | 1035.0 | 1327.5 |
表ー2 音頭断面積の試算 | ||||||||||
fc=20hz | 270.0 | 312.5 | 326.5 | 343.6 | 456.9 | 495.1 | 536.6 | 819.7 | 894.8 | 1082.0 |
fc=23hz | 270.0 | 319.4 | 335.9 | 356.3 | 494.4 | 542.3 | 594.8 | 968.3 | 1071.0 | 1332.5 |
fc=30hz | 270.0 | 335.9 | 358.6 | 387.1 | 592.7 | 668.3 | 753.6 | 1419.8 | 1618.6 | 2150.0 |
fc=50hz | 270.0 | 389.1 | 434.1 | 493.3 | 1005.8 | 1229.6 | 1503.2 | 4336.0 | 5398.5 | 8680.0 |
S=So*exp(m*x) | ||||||||||
m=4π*fc÷C |
表ー1は、改めて設計図から、BFがどのように設計されているかを読み取ったものです。
距離とは、ウーファーを収容している空気室の出口(スロート部)からの距離の事で、音道中心線をホーン開口部まで測定。
音道幅は、徐々に広がってゆく音道の幅で、SP横幅は一定値です。 音道断面積はその積です。
表ー2は、fcを色々な条件で計算してみて、実際の設計がどれに近いか比較するためにfcを20hzから50hzまで変化させてみました。
その結果、このBFのfcは23hzと考えて妥当であることが判りました。 またこの形状ではフルホーンではなくショートホーンであり、fcよりだいぶ上までレベル変動は出るであろうと思えます。
しかしこのfcの設定では、これが100-200hzに影響しているとは思えないことが判りました。
あとはBF内部の音道での反射から、定在波がどの程度発生しているかを調べるつもりです。
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