明日、3月11日で1年が経ちます。
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りもうしあげますと共に、ご被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
あの日、私は大阪駅前の地下街を歩いていて、本震は気付かなかったが、大和ハウスビルのエレベーターの中で大きな余震を感じ、その後の打ち合わせの最中にテレビで大変な映像を見たことを記憶しています。
会社にTELして、食料、日常品の購入をしてもらいました。
もちろん新幹線は止まり、帰宅できず、東戸塚には次の日の昼過ぎにヤット着いたが、その後関東での計画停電など、被災地とは比べ物にならないにしても影響を受けました。
その後しばらく、関西、関東、東北には温度差が続きましたね。
半年後、仙台宮城野に行き、我々の元の倉庫を見たときは、震災の悲惨さが本当に。
1年経ってテレビの光景はほとんど何も変わっていない、
何故これだけ遅いのだろうか、政治なのか行政なのか一体何をしていたのか、という怒りを超えた悲しさ無力感ですね。
決定も遅れたが、10兆円の補正予算は決まったのに、少しでも早く使用されれば、東北の景気も上向くはずですね。
企業経営では遅れは何にも増して致命的欠陥となり、会社はその結果間違いなく没落→潰れます。
従って遅いという悪い遺伝子は自然に淘汰されます。
一方、政治はそういう痛みが本人達にフィードバックされる仕組みが無いから、一つも改善されないのかね。
国政側で何に使うのかなど見てると遅くなりますね。
もう一つは、やはり福島原発事故のこと。
確かに巨大規模の地震であったが、この事故を想定した本が2010年8月に「原子炉時限爆弾」(広瀬隆)初版で発行されていて、私は震災から少し経って3月発行された2版を読みました。
地震津波で原子炉が壊れるぞという警鐘後、僅か半年後に正夢、悪夢となった訳です。
本によれば
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
大被害が出ても、電力会社は日本国内の損保などが作った「日本原子力保険プール」に加盟して、原発一基あたり1200億円までしか保険で賠償金をまかなう義務がないことになっている。
つまり賠償責任には上限があって、その保険を超える損害に対しては、政府が国民の税金で保証することになっている。 被害は楽に100兆円を超えると予想されているのに・・・・
責任者である電力会社が、その被害補償をしなくても良いという条件で原子炉を運転していることを、国民が全く知らない今、事実を知った読者が「電力会社は無責任なまま運転して良い」と納得するかどうかは別問題である。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
と18頁に書いてある。
再開にあたって、こういう議論を表に出さないでまた闇で始末されると困るなと思いました。
もしこの条件を変更して、「原発を動かして良いから無限責任を負う条件に変更。」と言ったら、電力会社で原発の動かせる会社が日本にいるのだろうか、保険会社もね。
だとすれば、原発を推進したこと、事故も本当は国政の責任ですか(その割には映像は政府が東電を叱っているが)。
この本は起きてから、「それ見ろおきたじゃないか」というスタンスでなく、起きる前に書いた警鐘本なので、一読の価値があると思いますよ。 ただし初版本と2版が大幅に異なるかどうかまでは把握しておりません。
本の帯びに書いてあることは;
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++
科学的・論理的に考えれば、周期的に到来する東海大地震は間違いなく起こることであり、これを否定する人間は電力会社に一人もいない。
その時に、浜岡原発が破壊され、取り返しのつかない末期的な大事故が起こる可能性は、ほぼ100%といっても良い。
これは、時限爆弾の爆発を待っている、と言うことになる。 私たちにわからないのは、その時限爆弾がいつ爆発するようセットされているか、その時刻だけなのである。 ーー本文より
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++
こちらも、早い決断が必要ではないでしょうか。 ここから色々意見があるでしょう。
私には、50数基全部を廃炉にするのは勿体ないが、残存可能期間の長い設備で条件の良いものを基準を決めて数分の一選択して、リスクをもし数桁減少させる事が出来れば、技術屋の直感としてゼロでなくてもすむかなという感じです。
しかし、今後どうするかは、あくまでも科学的結果から進めないと、進路をまたまた誤ります。
1.5分の一なのか、3分の一なのかは、現在何も情報開示がないので判りません。
あまり少ないなら一層全部やめるべきです。
でも全部やめても、既に作った燃料棒は残るし使ったあとの残渣は膨大にあって、保守の費用は例え全部やめても変わらなくこれから膨大に社会維持費となってかかってくるでしょう。
困ったものですね。
ソフトバンクの孫正義さんが、モンゴルから中国・韓国経由クリーンエネルギーを送電してくるアイディア「アジアスーパーグリッド」を発表されたが、現実性は十分にあると思います。
ケーブル屋(電力専門ではないが)からみると、送電の技術は現在日本にあるのではないでしょうか。
これとか、他の安いクリーンエネルギー設備が出来るまで、騙し騙し原発を最小限使うしかないでしょうかね、でも安全のリスクを国民に透明にしてが条件です。(2012年4月12日現在ではそうならないですか・・・・どうなりますかね)
国の国際競争力も必要ですし、ただでさえ高い日本の電力料金がですね。
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りもうしあげますと共に、ご被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
あの日、私は大阪駅前の地下街を歩いていて、本震は気付かなかったが、大和ハウスビルのエレベーターの中で大きな余震を感じ、その後の打ち合わせの最中にテレビで大変な映像を見たことを記憶しています。
会社にTELして、食料、日常品の購入をしてもらいました。
もちろん新幹線は止まり、帰宅できず、東戸塚には次の日の昼過ぎにヤット着いたが、その後関東での計画停電など、被災地とは比べ物にならないにしても影響を受けました。
その後しばらく、関西、関東、東北には温度差が続きましたね。
半年後、仙台宮城野に行き、我々の元の倉庫を見たときは、震災の悲惨さが本当に。
1年経ってテレビの光景はほとんど何も変わっていない、
何故これだけ遅いのだろうか、政治なのか行政なのか一体何をしていたのか、という怒りを超えた悲しさ無力感ですね。
決定も遅れたが、10兆円の補正予算は決まったのに、少しでも早く使用されれば、東北の景気も上向くはずですね。
企業経営では遅れは何にも増して致命的欠陥となり、会社はその結果間違いなく没落→潰れます。
従って遅いという悪い遺伝子は自然に淘汰されます。
一方、政治はそういう痛みが本人達にフィードバックされる仕組みが無いから、一つも改善されないのかね。
国政側で何に使うのかなど見てると遅くなりますね。
もう一つは、やはり福島原発事故のこと。
確かに巨大規模の地震であったが、この事故を想定した本が2010年8月に「原子炉時限爆弾」(広瀬隆)初版で発行されていて、私は震災から少し経って3月発行された2版を読みました。
地震津波で原子炉が壊れるぞという警鐘後、僅か半年後に正夢、悪夢となった訳です。
本によれば
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
大被害が出ても、電力会社は日本国内の損保などが作った「日本原子力保険プール」に加盟して、原発一基あたり1200億円までしか保険で賠償金をまかなう義務がないことになっている。
つまり賠償責任には上限があって、その保険を超える損害に対しては、政府が国民の税金で保証することになっている。 被害は楽に100兆円を超えると予想されているのに・・・・
責任者である電力会社が、その被害補償をしなくても良いという条件で原子炉を運転していることを、国民が全く知らない今、事実を知った読者が「電力会社は無責任なまま運転して良い」と納得するかどうかは別問題である。
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と18頁に書いてある。
再開にあたって、こういう議論を表に出さないでまた闇で始末されると困るなと思いました。
もしこの条件を変更して、「原発を動かして良いから無限責任を負う条件に変更。」と言ったら、電力会社で原発の動かせる会社が日本にいるのだろうか、保険会社もね。
だとすれば、原発を推進したこと、事故も本当は国政の責任ですか(その割には映像は政府が東電を叱っているが)。
この本は起きてから、「それ見ろおきたじゃないか」というスタンスでなく、起きる前に書いた警鐘本なので、一読の価値があると思いますよ。 ただし初版本と2版が大幅に異なるかどうかまでは把握しておりません。
本の帯びに書いてあることは;
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科学的・論理的に考えれば、周期的に到来する東海大地震は間違いなく起こることであり、これを否定する人間は電力会社に一人もいない。
その時に、浜岡原発が破壊され、取り返しのつかない末期的な大事故が起こる可能性は、ほぼ100%といっても良い。
これは、時限爆弾の爆発を待っている、と言うことになる。 私たちにわからないのは、その時限爆弾がいつ爆発するようセットされているか、その時刻だけなのである。 ーー本文より
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こちらも、早い決断が必要ではないでしょうか。 ここから色々意見があるでしょう。
私には、50数基全部を廃炉にするのは勿体ないが、残存可能期間の長い設備で条件の良いものを基準を決めて数分の一選択して、リスクをもし数桁減少させる事が出来れば、技術屋の直感としてゼロでなくてもすむかなという感じです。
しかし、今後どうするかは、あくまでも科学的結果から進めないと、進路をまたまた誤ります。
1.5分の一なのか、3分の一なのかは、現在何も情報開示がないので判りません。
あまり少ないなら一層全部やめるべきです。
でも全部やめても、既に作った燃料棒は残るし使ったあとの残渣は膨大にあって、保守の費用は例え全部やめても変わらなくこれから膨大に社会維持費となってかかってくるでしょう。
困ったものですね。
ソフトバンクの孫正義さんが、モンゴルから中国・韓国経由クリーンエネルギーを送電してくるアイディア「アジアスーパーグリッド」を発表されたが、現実性は十分にあると思います。
ケーブル屋(電力専門ではないが)からみると、送電の技術は現在日本にあるのではないでしょうか。
これとか、他の安いクリーンエネルギー設備が出来るまで、騙し騙し原発を最小限使うしかないでしょうかね、でも安全のリスクを国民に透明にしてが条件です。(2012年4月12日現在ではそうならないですか・・・・どうなりますかね)
国の国際競争力も必要ですし、ただでさえ高い日本の電力料金がですね。
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